2017年07月22日

稲田って誰だ?

稲田って誰だ?

 お騒がせの稲田防衛大臣が、今度は、南スーダンでのPKO日報の隠蔽に関与していたか、どうかが話題になっている。大臣の関与は、防衛監察本部が調査をするようだが、防衛監察本部の調査などというものは、そもそも当の稲田が指示したものだから、その調査結果は、政権の、稲田という大臣の賞味期限に対する判断を示した結果となるだろう。真相が明らかになることは、期待できない。
 稲田に注目が集まっているが、南スーダンの日報問題の深刻さは、防衛省が情報公開請求に対して、「破棄して保有していない」ことを理由として、不開示決定をしたことにある。そもそも「破棄」は最強の不開示事由だ。本来は開示すべき文書であっても、物理的に存在しなければ、裁判所は開示を命ずることはできないからだ。こうして、開示したくない文書は、破棄したことにしてしまえば良い、という発想が権力者の中で育っていく。
 したがって、日報問題については、情報公開法5条各号の不開示事由ではなく、「破棄」を選択して不開示とした、防衛省の情報の隠蔽体質こそ、大いに批判されなければならないのだ。これに、自己の名でこの不開示決定をした稲田防衛大臣が、実質的に決定に全く関与していないという、(当たり前のように語られている)事実を加えてみると、東京の政府に情報を隠蔽しながら関東軍が暴走して始まった日中戦争当時から、自衛隊の体質は変わっていないことがハッキリする。
 稲田の問題は、自衛隊に対する文民統制の意思も能力もない政治家を防衛大臣に任命したことだ。むしろ、稲田にばかり目を奪われて、自衛隊の情報の隠蔽体質への監視が疎かになることこそ、内閣改造で安倍政権が目指すところではないだろうか。
(2017.7.22  新海 聡)
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